田中靖浩 公認会計士事務所

美術館めぐり日記
by 田中靖浩 and Friends

2019.12.01   絵画鑑賞日記

人だかりで近づけない絵「グランジャット島の日曜日の午後」

【「グランジャット島の日曜日の午後」ジョルジュ・スーラ】

ブログをご覧の皆さま、はじまして。田中靖浩師匠の弟子兼助手のバニーうさぎです。
これからときどき私も書かせていただきます。どうぞよろしくお願いします!

はじめて訪れたシカゴ美術館ではじめての撮影!!はじめてづくしでドキドキしましたが、無事ブログのタイトルページに写真を採用してもらうことができてホッとしています。
ブログのタイトル写真はアメリカでも有名なシカゴ美術館の入り口で撮影しました。

シカゴ美術館の目玉と言えば、スーラの『グランジャット島の日曜日の午後』。平日にも関わらず、この絵の前には人だかりができています。絵だけをパチリと撮りたいところですが、気の弱いうさぎは人だかりをかき分けて撮ることはできず、遠くから。。。。

師匠は、「スーラは点だけで絵を描くなんて無茶なことをしたから、31歳という若さで亡くなったんだ」と身も蓋もないことを言ってましたが、本当にそうだとしたら、自分の命を賭けた作品ということですね。私も心して感じようと思いました。

絵については、、、たぶん後日師匠が詳しく解説してくれると思います。
師匠に無茶振りする失礼な弟子ですが、私もときどき書かせていただきます。皆さまどうぞよろしくお願いします。(バニーうさぎ)

<シカゴ美術館、シカゴ 2019/10>

2019.11.18   絵画鑑賞日記

ユーモアに欠けるオランダ人「夜警」

【「夜警」レンブラント】

 こちらは「会計の世界史」の第3章で取り上げた名画です。
 朝はやく美術館に並び、開門と同時にこの絵に向かいました。なんといってもレンブラント人気のオランダ、アムステルダム国立美術館で最も有名な絵画が「夜警」ですから。

 開門と同時にダッシュ、到着するとその大きさに驚きました。予想していたよりはるかにデカい。裕福な市民がパトロンとなったオランダ絵画はサイズが小さくなっていきますが、これは火縄銃組合会館に飾るため描かれたこともあり、予想に反して大きかった。

 早めに到着してまだ人がいないこともあり、しっかり写真を撮れました。ちょうど警備員が絵画の横にいたのですが、私がカメラを構えると彼は遠慮して脇へどいてしまいます。しかし私は絵の大きさを示したいので、彼を一緒に撮りたいわけです。

 ジェスチャーで「一緒に入ってくれ」と手を振って伝えたところ、彼は横に立ってはくれたものの、ポーズなどは取ってくれません。ちぇっ、オランダ人まじめすぎ、ユーモアに欠ける。

<アムステルダム国立美術館、アムステルダム 2019/2/23>
 

2019.11.17   絵画鑑賞日記

見落としには気を付けよう「アルノルフィーニ夫妻の肖像」

【「アルノルフィーニ夫妻の肖像」ヤン・ファン・エイク】

馬鹿でかいナショナル・ギャラリーのような美術館を訪問した際に気を付けねばならないのが「見落とし」。

ちゃんと「見るべき絵」をメモして行かないと、興奮しすぎて見落としをやってしまいます。私にとって痛恨はこの絵の見落としでした。「アルノルフィーニ夫妻の肖像」。

病的なまでに繊細、狂ったように精密に描かれたこの絵の実物をどうしても見たい!

そう思って行ったはずなのに、あとになって「しまった、見落とした!」と気付いた私の落胆はいかばかりか。あまりのショックに食欲をなくしてしまいました。

悔しいのでここで写真を載せるのもやめておきます。ちくしょう、いまでも泣けるぜ。悔しさのあまり、今書いている絵画関係の本ではこの絵を冒頭にもってくることにしました。どうぞ新刊発売をお待ちください(?)
(田中)

<ナショナル・ギャラリー、ロンドン 2019/2/18>

2019.11.16   絵画鑑賞日記

ターナーが隠したメッセージ「雨・蒸気・スピード-グレート・ウェスタン鉄道」

【「雨・蒸気・スピード-グレート・ウェスタン鉄道」ターナー】

今年(2019年)はヨーロッパからアメリカまで、あちこちの美術館に行きました。一番始めに訪れたのがロンドンのナショナル・ギャラリー。

この美術館でドキドキしながら向かったのが「会計の世界史」で紹介したターナー作「雨・蒸気・スピード-グレートウェスタン鉄道」。

いよいよ実物とご対面とあって胸の高まりを抑えることができません。まるで人生初のデートに向かう時のような心境。実物の絵でどうしても確認したかったのが、「野うさぎ」。

なんでもターナーは機関車の前を逃げるように走る「野うさぎ」を描いたのだとか。しかし美術本でもネットでも、解像度の関係で確認できませんでした。「これは肉眼で確認するしかなかろう」とはるばるロンドンまで向かった私。

幸いにしてこの名画の前に人はまばら。10cmの至近距離でしっかり確認したところ、たしかにいるじゃありませんか、野うさぎが!(すみません、私の写真でも確認できませんね)

この絵にさまざまな「隠れた思い」を託したターナー。蒸気機関車の右側には小舟が描かれています。この小舟と蒸気機関車は新・旧時代の対比なのでしょう。そして機関車に追われるように逃げる野うさぎは、おそらく人間の比喩です。みんな機関車を「時代を変える乗り物」と歓迎しているが、手放しで喜んでいいものなのだろうか。もしかしたら我々はこの新たなテクノロジーによって「時間に追われる」生き方を余儀なくされるのではないか? そんなターナーの懸念が野うさぎによって表現されているのだと思います。

ターナーの絵にはそんな「隠されたメッセージ」が多く、それを想像することが楽しみのひとつであります。
(田中)

<ナショナル・ギャラリー、ロンドン 2019/2/18>
 

2019.11.12   絵画鑑賞日記

「美術館めぐり日記」開設のごあいさつ

「会計の世界史」発売からはや1年、書いた私自身も驚くほどの反響をいただきました。本当にありがたいことです。
数枚の絵画を用いて会計の歴史を説明したことで絵画・美術界からも問い合わせがあり、そちら方面の原稿依頼なども頂戴しています。まさかそっちの方面から仕事依頼があるとは・・・人生はわからないものですね(笑)。
そんなわけで最近、ヨーロッパやアメリカの美術館を訪れつつ取材を行っています。いやあ、絵画って本当におもしろい。せっかくなので絵画に興味津々の私とスタッフが絵について気ままに書くブログを新設しました。暇つぶしにときどきのぞいていただければ幸いです。(田中)